【淡藤色】〜花と心の色100選
今日ご紹介する 『花と心の色』は
【淡藤色】
(あわふじいろ)
水色に少し薄紫色を混ぜたような色
大好きなラベンダーカラーのもう少し水色が多い感じかな
藤の花のような薄い紫系統の色の代表的な色
平安朝では紫色を至上の色
藤の花が愛されたのと同様にその色のきものも好まれたそうです。
「藤浪(ふぢなみ)の
花は盛りに なりにけり
平城(なら)の都を 思ほすや君」
『万葉集 』大伴四綱 (おおとものよつな)
藤の花がいっぱい咲きましたね。
これを見ていると
奈良の都のことを思ってしまいますでしょ。
「藤波(ふぢなみ)の
咲き行く見れば 霍公鳥(ほととぎす)
鳴くべき時に 近づきにけり」
『万葉集』田邊福麿 (たなべのさきまろ)
藤の花が咲き広がってゆくのを見ると、
霍公鳥(ほととぎす)が鳴く頃になったんですね
「我が宿(やど)の、時じき藤の、めづらしく、
今も見てしか、妹(いも)が笑(ゑ)まひを」
『万葉集』大伴家持(おおとものやかもち)
私の庭に咲いた、季節はずれの藤のようにめずらしくも
今、見たいですね、あなたの笑顔を。
など万葉集にも藤を読んだ歌は数多くありますが、
「藤色」という色は「藤」の字を持つ藤原家の隆盛に伴って、
また藤の旺盛な生命力や豊かな芳香にちなんで、
平安時代を中心に高貴な色として愛されました。
「藤」からついた色の名前
「藤色」
「淡藤色」「薄藤色」「紅藤」「藍藤」「藤紫」「藤納戸」
「濃藤」「京藤」「大正藤」「白藤色」「藤鼠」「青藤色」「藤煤竹」
ざっと調べただけでも 14種類
微妙に異なる色の違いを しっかり区別できて
名前で呼ぶ
美しい花の名前からとった色
日本人の色に対する感性って 繊細で 素晴らしいですね。
*
今日の花は 紫陽花
これは「テマリテマリ」と言う名前の紫陽花
小さなひとつ一つのお花が 可愛い
その小さな可愛いお花が たくさん集まって また可愛い♡
水色とうす紫とほんのりピンクが混ざったグラデーション
花びらも 八重咲き?
西洋アジサイとヤマアジサイをかけあわせた新しい品種だそうです。
こんな風に 小さな花が 手毬のように咲くのが
「手まり咲き」
装飾花が丸く固まって咲いている様子から手まりのようですね。 カクアジサイが欧米で品種改良されたものだそうです。
紫陽花フォトは たくさんあるので
また 違う色合いや花もご紹介していきますね。
【淡藤色】〜花と心の色100選
Happy Color*Photo Gallery
Mariko Hirai*Photograph.
・Data ✼ June. 10, 2017
・Camera ✼ CANON EOS 7D mark2
・Lens ✼ CANON EF100mmF2.8L Macro IS
・Location ✼ 権現堂(Gongen-do, Saitama,JAPAN)
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小さな喜びがたくさん集まって
大きな幸せに包まれますように
日本の伝統色
【淡藤色】
(あわふじいろ)
#bbc8e6 RGB(187, 200, 230)
薄い藤色に用いられる。
〈系統色〉:青紫(V)
〈トーン〉:ライトトーン・
〈パーソナルカラー〉:夏 Summer
〈イメージ&キーワード〉
参照:
・『カラーイメージスケール』小林重順著、日本カラーデザイン研究所編
・『色の名前』近江源太郎監修、ネイチャー・プロ編集室編
・『仕事に役立つ色の基礎講座』桜井輝子著
・『日本の色 世界の色』永田泰弘著 ・『色の名前BOOK』城一夫監修
・『スピリチュアルカラBOOK』笹本みお監修、CR&LF研究所著
・『カラーパワーを活かす』メアリー・ランバート著
・『COLRFUL LIVING美しい色と暮らす』ミセス特別編集